大阪外国語大学教職員組合 労働憲章

(2004年3月29日の臨時総会で採択)

本文

はじめに

 私たちは、大阪外国語大学の教職員によって構成された労働組合である。私たちの大学の国立大学法人への移行にともない、教職員組合も再出発する。これを機に私たちの組合活動の原点を再確認し、新たな発展を期す。

1.勤労者の権利を守る

 私たちは、憲法と労働法が規定する勤労者の諸権利を、私たちの職場で実現するために団結する。これらの諸権利は、職業上の地位、性別、人種、国籍などの違いにかかわらず、大学の構成員に対して平等に保障されるべきである。

2.学問の自由と大学の自治を守り、発展させる

 学問研究と教育の発展の源泉は、自由で自発的な探究がはぐくむ創造力にある。私たちは、権力の不当な干渉に抗して学問の自由と大学の自治を擁護するために努力する。これらの目標は、国民全般の教育権や学習権を保障する取り組みと連帯して達成されるべきである。

3.組合の民主的運営を徹底する

 私たちは、構成員諸個人の思想・信条の自由、表現の自由を尊重する。意見の多様性と強制のない対話を通じての合意こそが、よき解答に到達する貴重な手段であり、私たちはこれらを組織運営の根本原則とする。

4.大学のさらなる民主的運営を実現する

 私たちは、私たちの職場を改善するために、構成員の意見や要求を集約して大学当局と交渉する。さらに、他の教職員や学生にも働きかけて、大学の運営に全構成員の意志が反映する大学づくりをめざす。

5.働く者であるとともによき市民としての自律と連帯を強める

 私たちは、教育と研究の諸条件を改善するためにお互いに協力するとともに、また地域社会や家庭においてはそれぞれによき市民として社会生活の向上に努力している。そのような個々人の人間的成長を尊重し合うことから生まれる信頼関係こそが、私たちの連帯の基礎にあるものである。

6.世界的諸課題に取り組む

 グローバル化する世界が直面している、国際的な経済格差、地球環境問題、民族間対立と戦争などの諸問題に対して、私たちの大学と組合にふさわしい観点からの取り組みを進め、世界の市民と連帯する。


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管理責任者: 大阪大学箕面地区教職員組合
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初版: 2004.12.24 ; 最終更新: 2004.12.24
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