組合ニュース2013第1号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
■■  前号 ■□■ 次号  ■■


■■□ 組合ニュース 2013年度 第1号 ■■□■■□ 2013年8月14日 ■■

(1)団体交渉の報告・山の家と職員会館の閉鎖問題

■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□

(1)団体交渉の報告・山の家と職員会館の閉鎖問題

日時:
2013年8月9日オープンキャンパスの日の10:00~11:00
場所:
箕面キャンパスB棟プレゼンテーションルーム

交渉要件:「山の家」と「箕面会館」の廃止

大学側参加者:大藤総務企画部長他9名、
       ハウジング課の職員2名を含む。
組合側参加者:今岡、松本、酒井、古泉の4名

交渉に先立って組合側が要求していた学長と理事の参加がないことに ついて正
した。
大学は、箕面組 合との交渉には学長と理事が出席することを念頭に 置かず、
予定を聞くこともなく、日程調整をした。部長の説明は大学の説明である。
箕面組合には部長が出席する役割文体である旨を繰り返すに終った。

まず大学側が用意してきた回答書を朗読した。主旨は下記。

1)「山の家」:会計検査院から稼働率の低さを指摘され、それを受け
て検討を重ねた末、25年3月末の廃止を決定。
参考資料として平成22~24年度の年間稼働率と平成24年度の収支を提示。

平成24年度 稼働率7.8% 利用者数 903人
平成23年度 稼働率7.7% 利用者数 796人
平成22年度 稼働率7.0% 利用者数 777人


平成24年度の収支状況
収入  1,134,438円  
支出  3,339,159円 
収支 -2,204,721円
(平成23、22年度の収支は目的が違うので明らかにしない)

稼働率は7%台で横ばい、
24年度は220万円の赤字。
24年 度支出 額330万の内訳は
人件費230万(非常勤職員:平日4時間、水 曜日休日、土日7時間勤務)、
その他駐車場樹木剪定、浴室修繕、暖房機取り替え、ベッド修繕、消耗品など。


 2)「箕面会館(正門下の宿泊所)」:
1と同様の理由で検討を重ねた末、
1と同じく26年3月末の廃止を決定。
稼働率は20%台で横ばい、
24年度の赤字は290万。

24年度支出額360万の内訳は
清掃費130万、光熱費60万、
その他維持管理費。火災用扉60万円、
また今後の健 全な運営を考えた場合、
老朽化が激しく改
築等設備投資に数千万がかかる試算も行なった。

平成24年度 稼働率21.7% 利用者数688人
平成23年度 稼働率26.9% 利用者数855人
平成22年度 稼働率25.3% 利用者数802人

平成24年度の収支状況
収入     677,800円 
支出   3,618,973円 
収支 -2,941,173円

1、2とも、尾山理事をトップとする全学ハウジング委員会で決定された。

 これに対して組合側は、資料の出し方が不十分であることを指摘し、
また、「稼働率」の計算方法をたずねた。
利用した人数ではなく、
利用した部屋数を開館日数で割るという計算方法であるが、
営業日数は施設ごとに違うので、分母も変わる。

また、教職員数が多い豊中キャンパスでは稼働率は74%、ということであるが、
教職員数が少ない箕面キャンパスでは、
当然、利用する人の数も少なくなることを指摘した。

組合は「稼働率」の低い施設か ら機械的に廃止する
ことの愚を説き、とりわけ2の箕面会館が、以下の理由から箕面キ ャ
ンパスの労働者にとって必要不可欠である旨を主張した。
  1)遠方通勤者が研究上の理由でやむなく宿泊する場合がある。
  2)年に2度の集中講義期間中に非常勤講師が宿泊する。
  3)各種ゲストスピーカーが宿泊し、また関係する学生たちと研修
    や懇親会を行なう場合もある。
  4)外国人教員が離任・着任時の宿舎委譲に伴い、家族と共に一
   時的に宿泊する。
  5)通勤が困難な怪我を負った場合に使用した事例がある。
  6)悪天候、災害等、いざというときに頼りにできる宿泊施設が、
    各キャンパスに一つは絶対必要だ。

 これに対して大学側は大きく以下のように回答・反応した。
  1)廃止の決定を再検討する可能性はほぼない。
  2)箕面キャンパスで働く者が宿泊する場合は、吹田キャンパスの
    春日丘ハウス(一泊3000円)、
    もしくは豊中キャンパスの待兼山会館を利用し、
    両施設の空室がない場合は近隣のホテル(例:万博公園内の
    ホテルや、南千里駅前のホテル等)を利用すること。
   外国人特任教員の場合、つくも台の40平米のアパートを使ってもいい。
 3)箕面キャンパス周辺の公共交通機関の利便性がよくなった。

 これに対して組合側は再度箕面会館の必要性を主張、
豊中や吹田に宿舎があるなら、 箕面にも宿舎があるべき。
お金がかかっても修理して使えるように維持することを主張。
公共交通機関とはモノレールのことであるが、
すでに阪急バスは構内に停留場があり、
モノレールの駅ができたことで利便性が高まったわけではない。
モノレールが吹田 キャンパスと箕面キャンパスとつなぐと言っても、
彩都西駅からキャンパスまでは坂道を1キロ歩かなければならない。
ノートパソコン1つ持って歩くには散歩コースになるが、
荷物を持って歩くには流すぎることを指摘した。

組合から
大学は「稼働率」では会計検査院を説得できないので廃止することになったのか
と聞いたところ、
大学は、会計検 査院ではなくて、
大学が必要性を考えて廃止することにしたと答えた。
箕面キャンパスで働く者の意見を考慮することなく、決定したのである。 


 回答書の最後には、
「本件福利厚生施設の廃止に関して、
箕面地区教職員全員に対して大学から説明を行なうことは考えておりません。」
と書いている。
これを読み上げてから行なったのは、
大学からの説明と質疑応答であり、
交渉と呼べるものでないことを回答書は証明している。
大学は、今回の申入れ以外の新しい内容であれば、団体交渉に応じると言った。

*******後記
 職員会館に宿泊する手続きが面倒になった。
前は、担当の職員さんに「お願いします」と言えば、
当日の夕方でも宿泊できた。今はそうはいかない。
そういうことが、数字に現れている。
 また、数字にカウントされない利用、
箕面キャンパスに無くては困ることも強く訴えた。
しかし、最前列の長のつく人たちは、メモもとらない。
後ろの若い職員が汗をかいて説明している時も黙ってる。
変わらないシーン。

 パレスチナ住民の思いって、こんなんかな?と思うことがある。もちろん、生
きるか死ぬかの状態に追い詰められているから、こんなもんじゃない。
 箕面の生協の赤字は、他のキャンパスの生協が埋めていると言われ、サティア
が閉鎖され、食堂は朝食も食べられなくなり、メニューも減り、6時半には閉店
する。1キロも離れた彩都駅のレストランまで歩く心の余裕も、時間もない。
 そして、職員会館の閉鎖だと?
 山の家にしても、季節的な利用しかされないコテージに903人も利用している
ことに、私は驚いた。しかも、ここ三年は増加している。
 大学外の施設は、受験生にとっても夢を与える。東大にも、京大にも、学外施
設があるが、こういう理由で閉鎖するのだろうか。

 先日、普天間基地にオスプレイ再配備することに反対して、住民は道路のセン
ターラインに座り込んでは排除され、また座りこみ、道路は警官とおじい・おば
あでカオスとなっていることを「沖縄タイムス」「東京新聞」は伝えてくれた。
 「踏みつぶされても、いやだと声をあげない方がかっこわるいんだ」彫刻家の
金城実さんが言った。
そのとおり。命をとられるわけじゃない。
嫌なことは嫌だ。まだまだ嫌だと言い続けよう。(今岡良子)



-- - +-+ -- +-+ -- +-+ -- +-+ - 
大阪大学箕面地区教職員組合 
TEL/FAX 072-728-7042
 E-MAIL union-oum@union-oufs.jp 
 URL http://www.union-oufs.jp/ 
 
 


 

大阪大学箕面地区教職員組合  > 組合ニュース (バックナンバー)  > 組合ニュース2013年度第1号

管理責任者: 大阪大学箕面地区教職員組合
Faculty and Staff Union of Osaka University, Minoh Campus
Home URL: http://www.union-oufs.jp/
初版: 2013.8.14 ; 最終更新: 2013.8.14
[Valid HTML 4.01]