組合ニュース2015第3号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
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■■□ 組合ニュース 2015年度 第 3 号 ■■□■■□ 2015年9月18日 ■■□

(1)違憲法案の強行採決に抗議する


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(1)違憲法案の強行採決に抗議する

9月17日、違憲であることが明白となった安全保障関連法案が多くの国民の異
論や不安を無視して参議院特別委員会で強引に可決されました。今日にも参議院
本会議にかかりそうです。
このままなし崩し的に採決がなされれば、時の政権が憲法を恣意的に解釈する前
例がつくられることになり、第二次大戦後の日本史のターニングポイントとなる
でしょう。既に海外メディアも(ジャパンメディアとはかなり違う形で)注目し
ています。英語のニュースですが、NHKを見ていてはわからない情報もあります。
ぜひご参照ください。

 英BBC
http://www.bbc.com/news/world-asia-34275968
 英ザ・タイムス
http://www.thetimes.co.uk/tto/news/world/asia/article4499117.ece?CMP=Spklr-_-Editorial-_-TWITTER-_-thetimes-_-20150715-_-World-_-208904795&linkId=15554885
 米NYタイムス
http://www.nytimes.com/2015/09/18/world/asia/japan-military-bills-provoke-scuffling-in-parliament.html?_r=0
 米LAタイムス
http://www.latimes.com/world/asia/la-fg-japan-protests-20150915-story.html


国会の動向はどうあれ、私たち組合は、今年度総会の特別決議
http://www.union-oufs.jp/archives/union_docs/20150806anpoketsugi.pdf
における主張を引き続き社会に訴えかけていきたいと思います。
下は17日夜に豊中での街頭集会に参加した今岡委員長の演説です。


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みなさん こんばんは 大阪大学の准教授の今岡良子です。
今日は、午後に高校で授業をしていたので、与党が委員会で強行採決したことを
あとで知りました。
そのすぐ後なので、みなさんと確認し、共有したいことがあります。

安保法案が私たちの前に明らかにされてから今日まで、
このわずか数ヶ月の間に
性別も、年齢も、出自も、仕事も、思想信条も、信 仰も異なる日本の市民は、
憲法9条がいかに大事なものであるか、改めて認識しました。
性別も、年齢も、出自も、仕事も、思想信条も、信仰が違っても、
それより上に憲法9条を置いて、つながり、平和を守るために声をあげてきま
した。
まさに、憲法9条が日本人の思想と行動の源になったと言えます。
そのことをまず、確認して、共有したいと思います。
そして、それは、この数ヶ月の間に横につながるだけでなく、
1人1人が考え、1人1人の言葉で、1人1人の表現力で、
憲法9条を守らなければならないと動き出しました。
この数ヶ月の短期間に、安倍政権と闘いながら、学習し、市民として急速に成長
しました。
市民としての成長は、結果として、民主主義を発展させます。
SEALDsの若者が路上に出て、初めはスピーチもおぼつかなかった若者たちが、
今では中央公聴会 の公述 人となり、理路整然と意見を述べました。
この数ヶ月の短期間に、ものすごい速さで成長する若者の姿を私たちは見て来ま
した。
また、その姿は、私たちの姿でもあります。
私たちも、短期間に、ものすごい速さで成長してきました。
それぞれが、学んで、市民として成長し、民主主義を発展させてきました。
そのことをここでスタンディングしているみなさんと、確認して、共有したいと
思います。

委員会で強行採決されても、参議院で強行採決されても、
私たちは、また学んで、市民として成長して、民主主義を発展させます。
もう、この流れは、止めることができません。

社会主義国では、90年代に民主化運動が起 こりました。
ベルリンの壁の崩壊の後、東欧やソ連、モンゴルも、民主化運動が広がりました。
その止めることのできない勢いを覚えておられる方もいると思います。
日本では民主化運動は起きませんでした。
しかし、今、アメリカの押しつけは嫌だ。
アメリカの押しつけを国民にそのまま押し付ける日本政府は嫌だ。
そう思う市民が街頭で声をあげています。
まさに、これが、日本の民主化運動です。
今、いっしょにここにスタンディングしているみなさんと確認し、共有したいと
思います。

川の流れは、さまざまな水の流れを集め、大河となり、
大河の流れは、前へ前へ流れます。
この流れは、誰にも止められません。
一瞬、人為的に止めたとしても、その障害物を押し流して、必ず前へ流れます。
民主主義を発展させる、民主化運動の流れは、前へ前へと流れます。
これは、どんな国家権力にも止められません。
前へ前へと流れるのです。

ですから、参議院で強行採決されたとしても、絶望してはいけません。
前へ前へと流れることが歴史の法則なのです。

沖縄の友達が言いました。
「今日で、日本の民主主義が終わった、という人がいる。
沖縄では日本政府が民主主義をつぶして、終わって、また再生すれば、またつぶす。
この繰り返しが沖縄の歴史だ」と言いました。
戦後、沖縄の人々の歴史を振り返ると、安 倍政権ぐらいで私たちは絶望してい
るわけにはいきません。

私たちは学んでいきましょう。そして、市民としてぐんぐん成長していきましょう。
そうすれば、民主主義はもっと発展します。
その流れは、止められません。
前へ前へと大河は流れて行くのです。
今日の日をその始まりだと思って、また闘っていきましょう。

ありがとうございました。




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初版: 2015.9.18 ; 最終更新: 2015.9.18
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