組合ニュース2023第2号

「組合ニュース」は、大阪大学箕面地区教職員組合と全教職員とのコミュニケーションを活発にする目的で発行するものです。
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■■□ 組合ニュース 2号 ■■□■■□ 2023年9月2日 ■□
 64,65歳賞与問題:310万円の賞与が120万円に。その使い道は不明
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8月25日の箕面地区での説明会の報告をします。個人で参加したので、
文責を明らかにするために、自分の名前を書いています。(今岡良子)

 

今岡:労働条件の不利益変更という認識があるか?

理事:あるが、ボーナスの金額の変更は、法的に問題ない。

 

今岡:統合後も、一生懸命働いてきた。仕事は増えた。共通教育の授業が増え、
外大に入学した最後の学生が卒業するまで、教授会や委員会は二重に行われた。
ボーナスの支給額を下げられる理由は、私にはない。

理事:労働者側に問題があるとは、一言も言っていない。また、同じ教員という立場では、
言っていることはわかる。外大からの継承教員については、当分の間、という経過期間を置いてきたが、
もう15年も経っているので、全学同一のルールにしたいと総長は考えている。
それは、旧外大を尊重しないという意味ではない。また、箕面地区では統合後に
採用された教員も増えているので、部局としての一体感を考えても、全学同一のルールにしたいと考えている。

 

今岡:「本学の財政状況及び人事基本方針等を踏まえ、執行部において検討を行った結果」と書いていて、
このまま(55歳時の給与水準への回復をする)では人件費を圧迫するとか、「人件費はバカにならない」
とか説明したが、数値にもとづいた説明がなければ、理解できない。文系の私たちも、数字の変化は理解できる。
また、そのお金は、若手教員のために本当に使うのか。

理事:直接渡るということではなく、人件費という大きな枠で一つになります。
(運営費交付金は費目がなく1つの括りになっているので、減った分をそのままどこに回す、
とかいう話にならない、という主旨)

 

今岡:若手のためにと支給しなかったボーナスが、結局誰に支給されるかわからないということですね。

理事:年配の教員には早期退職の道を開き、若手教員の働く条件をよくしていく。

今岡:私自身、ボーナスが3分の1になるということなら、もう仕事を放り出して、
どの仕事の手を抜こうかと考え始める。

理事:働き甲斐をどう作るか、重要な問題と受け止めている。

<今岡:後から考えたことですが、若手のために犠牲になった上に、働き甲斐を持たされる?
これまで散々「働き甲斐搾取」をしておいて、その次は、「若手のために犠牲になれ」
という搾取が行われようとしている>

今岡:具体的な資料をもとに説明するべきだ。

理事:(職員に説明を指示し、職員は手元の資料を読み上げる。執拗に繰り返して聞かなければ答えないし、
用意してきた資料があっても、コピーして配布する意志は元々なかったようだ。数字は聞き書きしたもので、
下の方の位には間違いがあるかもしれない。)

 

職員:教授職で、5級60号、55万2000円支給されている場合、

令和4年度を基準に考えると、

63才以下は4.34ヶ月分で、310万円。

    64才以上は1.55ヶ月分で、120万円。

 

   准教授で、4級80号、47万5700円支給されている場合、

    63才以下は、254万円。

    64才以上は、 98万円。

 

理事:旧外大からの継承教員の場合

   令和22年度に最後の継承教員が定年を迎えるので、それまで、一年あたり平均1600万円の削減になり、
   最後の方は、200-400万円になるが、これは、阪大全体の財政から考えると、大きな金額ではない。(
   最初の説明と矛盾していることを認めた。)

 

理事:国際卓越があんな状態で(笑)、大胆な人事改革を実施しなければならない状況にある。
それは、ある人にとっては悪く、ある人にとっては良いというメリハリを効かせたものになる。
これは、執行部で考えた人事の基本方針である。

今岡:それは、使用者が一方的に考えている案であり、労働契約は、労使の同意が必要である。
労働者の一人として、私は同意しない。

理事:お考えは承りました。

 

Aさん:1600万円を箕面で目に見える形で、若手のために使うならば、個人的には苦しいけれど、
納得しないわけではない。

理事:それは執行部で自分自身も提案した。箕面地区の損害が大きいからである。
しかし、旧外大の継承教員の中にも、箕面だけでなく、豊中や吹田の部局に移籍した教員がいるため、
箕面の教育にのみ「見える形で還元する」というわけにはいかない、と反対された。私の力不足です。

Bさん:統合時の約束で、移籍した教員も、箕面での教育に関わって来ました。
移籍した教員が定年を迎えても、同じように箕面キャンパスで授業ができる人を採用してほしいという話は、
有耶無耶になっているようです。しかし、他のキャンパスに移籍した教員にとっても、
箕面の教育に「見える形で還元する」手当てをして何ら不平等を意味しないと思います。

理事:そうなんですか。

 

今岡注:全学同一にする、と言うが、同一でない問題はたくさんある。全学同一と言いながら、
「メリハリ」をつけると言うのは、矛盾しているではないか。




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